(1998年5月5日増補改訂)
岡田茂吉師は、神示に基づいて「自然農法」を提唱されています。
自然農法の根本は、土そのものを生かすことであります。神は人間を造るや、人間が生命を保つに足るだけの食物を生産すべき能力を土に与えられました。したがって、土を尊び土を愛することによって、土自体の性能は十分に発揮されるのでありまして、それには肥料の如き不純物を用いず、どこまでも土を汚さず、清浄に保つことであります。清浄な土で作物を作ると、土の方でその作物に適するような性能が出来、年々それが発達してくると説かれております。もちろん、これが自然力(註1)であります。この自然力よりも人為力に頼りすぎ、肝腎な土を軽視し、肥料を重視したところに今までの農法の反省すべき点があることを指摘されております。
肥料を用いると一時は効果があっても、長く続けると土を殺し土自体の働きを阻止することになり、作物も土の養分を吸収する本来の性能が衰え、いつしか肥料を養分としなければならないように変化してしまうのであります。さらに、作物は肥料を吸収すると弱体化し、風雨による被害をより多く蒙るのみならず、病虫害の原因にもなるのであります。作物に吸収された肥毒を浄めるために浄化作用がおこり、病虫害が発生するのでありますが、その解決に今までは殺虫剤を用いてきたために、かえって次の病虫害の原因を作ってきたのであります。作物に吸収された肥料や薬剤は、私共の考えている以上に、作物を通じて人体に影響を与え、病気の重要な原因の一つになることを指摘されております。
自然農法による作物は、美味であること、病虫害・風水害に強いこと、保存がきくこと、何もうけつけない病人がうけ入れやすいこと、などが言われております。
岡田師は、技術面の問題は、土地の気候やその他の条件を考えて、今後みんなで工夫するように説かれております。すでに数十年間実施の試験田などがありますが、連作の問題、種子の問題(註2)など個々の実施にあたっての諸問題の解明は私共に与えられた今後の課題であると存じます。
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