岡田茂吉師と芸術


光琳 林和靖
尾形光琳筆 林和靖図
 明主様(岡田茂吉師)は、神様の御目的である理想世界とは、真善美完き世界であると説かれました。そして常に「天国は芸術の世界なり」と言われ、芸術を非常に重要視されました。

 明主様は、魂の曇りを減じ、心の獣性を和らげ、魂を向上させることが、(難行苦行や災害の苦しみによる場合、善徳を積むことの外に)高い芸術の感化によってできることを説かれております。
 作者(芸術家)の魂が、文学、美術、音楽、演劇、舞踊、映画等を通じて、一人でも多くの人間を楽しませるとともに、それらの人々の魂に働きかけ、魂を浄め、心のレベルをより高く、より善に、より美しくさせ、文化をより豊かにすることが真の芸術の使命であると言われております。その芸術の使命を完うするために、芸術家は最も高い品性を持ち、魂を浄まらせていただかなければならないということをお説き下さいました。
 明主様は、浄まった魂の芸術家によって造られ、創作性、客観性、高度の技術などが兼ね備わった時に、その作品を最も高い芸術品として位置づけておられるようであります。
 明主様は、日本美術における真の芸術家の代表として、尾形光琳を初めとして、本阿弥光悦、宗達、尾形乾山、仁清などをあげておられます。また、これらに準ずるものとして、いくつかの仏教美術などをあげておられます。
 明主様は、また、日頃誰でも高い芸術にふれられる機会を作ることに非常に努力されたのであります。
(前会長 多田光行)